相続税はどんなふうに算出されるのでしょうか。

A.まず、相続税計算の基準となる課税価格の算出から始まります。その算出は次の通りです。
贈与か相続で得た財産の価額とみなし相続などで得た財産の価額を足し、そこから非課税財産の価額を引きます。そこにまた相続時精算課税の対象となる贈与財産価額を足して、そこから債務と葬式費用を引いて、純資産価額を算出します。もし、この計算で赤字が発生したら０になります。
この純資産価額と相続開始の時から3年以内の贈与資産価額を足したのが、各人ごとの課税価額となります。相続税の総額は、この各人の課税価額を全部足して、そこから基礎控除額を引いて課税の対象になる財産総額が計算されます。この相続総額から各人の課税価額を乗じた金額を課税価額の合計額に割ることで各相続人などの税額が算出されます。
ここから各種税額の控除額を引いたら、各個人の納付相続税額になります。
しかし、相続を受けた人が子供や配偶者、または父母ではない場合は控除金額を引く前、相続税金額に2割相当額を足して計算することになります。それに、子供が被相続人より早く亡くなった時の孫に関しては加算が入りませんが、子供が死亡していない場合で被相続人の養子になった孫に関しては加算が入りますので、ご注意ください。